昨日、車を運転していると、娘が声をかけてきた。
「ねえねえ、パパ。ちょっと頼みあるんだけど」
「何?」
「もうすぐ平成から令和になるでしょ」
「そやな」
「じゃあいっつも夜更かしあかんけど、そのときは起きてていい?」
「なんで?」
「平成から令和に変わる瞬間にジャンプしたいから」
ちょっと笑ってしまった。年越しの瞬間にジャンプして、
「俺、年変わるとき地球おらんかった」
という年越しあるあるが存在するが、それの元号バージョンだ。
年越しは年一回だが、元号が変わる瞬間など何十年に一回だ。たしかにこれを逃すと、次の元号変わる瞬間にジャンプできるチャンスは中々ない。
その頃は娘も中年女性になっているので、さすがにジャンプしたい欲は失せているだろう。
元号変わる瞬間にジャンプしたいおばちゃんはさすがにまれだし、
娘にはそんなおばちゃんになって欲しくはない。
すると娘が思い出したように言った。
「今、学校でこれ流行ってる」
「どんなん?」
娘が声を切り替えた。
「新しい元号は『令和であります』」
菅官房長官のモノマネだ。
「『あります』ってめっちゃ面白い。なにそれ」
娘が爆笑している。あの口調が、子供のツボにはまってるとのことだ。
まさか歴史的瞬間が、子供にはギャグ扱いされているのだ。
菅官房長官も若手芸人の枠に入れられている。
さすがの菅さんも、霜降り明星やガンバレルーヤの仲間に入られると思わなかっただろう。菅さんが営業に回ったら今年はかなり稼げそうだ。
ということで今年の流行語大賞は、『令和であります』になると、四月の時点で予想しておきます。
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